現代造佛所私記 No.248「世にも珍しい仏像工房発のPRサービス(4)文化を紡ぐPRへ」

「文化を伝える」という営みは、思っていたよりもずっと深く、広い。そして、簡単なものではなかった。 承欣(しょうごん)としてPR支援を始めてから、さまざまな方々とご一緒してきた。SNS発信やメディア掲載の積み重ねを経て、大...

現代造佛所私記 No.246「世にも珍しい仏像工房発のPRサービス(2)独学でのPR」

仁王像の修理が始まるころ、私はふと思った。――この営みを、ただ修理で終わらせてはいけないのではないか。 ここで暮らす人々の祈りや、故郷を思う気持ちを、きちんと伝えたい。そんな思いが、胸の奥でふつふつと湧きあがってきたのだ...

現代造佛所私記 No.245「世にも珍しい仏像工房発のPRサービス(1)ある修理をきっかけに」

「またマスコミが来てくれるろう? がんばらんとな!」 高知県香南市の山あいの寺に、ひょうきんな声が響いた。檀家会でのことである。その明るい笑いに、場の空気がふっと緩んだ。私も思わず笑顔になった。仏像工房の経営者として、こ...

現代造佛所私記 No.236「文化財は愛(2) 手渡されていく思い」

松田先生がひとつひとつに丁寧にお答えくださる眼差しには、長く教育の現場に立たれてきた人としての温かさが滲んでいた。専門教育を受けていない私にとって、本当に嬉しい時間だった。 そして、思いがけず、お母様が表千家茶道の教授者...

現代造佛所私記 No.232「猫仏師、茶を点てる」

朝から夕方まで、お茶の師匠のお席のお手伝いに伺った日のこと。少し湿り気を帯びた風がやわらかく、よい朝だった。 「雨でなくてよかったですね」 そんな声があちこちで聞かれる、賑やかなお席。複数の流派がそれぞれにお席をもち、心...