仏師 吉田安成(よしだ やすまさ)

推薦文 内田 明夫 氏

14歳から造仏を始める。

仏師・岩松拾文師の工房、美術院国宝修理所、株式会社明古堂で仏像修理と造像に携わる。成田山新勝寺や鎌倉の円覚寺はじめ多くの有名寺院の造像・修理プロジェクトに彫刻担当として参加したのち、2016年よしだ造佛所設立。

東京から四国へ移住し、長年の古仏修理・古典技法の実践を活かして活動。地方寺院の現状に直面し、製作・修理に加え安置後のサポートを開始。高知の山間部でひっそりと造仏する吉田の元に、個人・神社仏閣からの依頼だけでなく、企業からの依頼、海外からも相談が来るように。伝統を重んじつつ現代に求められる仏師のあり方を模索しながら、日々取り組んでいる。

昭和49年石川生まれ、岐阜育ち。
初めて仏像を手に取った14歳の時、「これだ」と仏師を志す
平成 2年中学卒業式の翌日より5年間にわたり、
富山県南砺市 (旧・井波町) の木彫家 土田信久師に師事
木彫の基礎を学ぶ
平成 7年岩松拾文 仏師 (智積院 両大師 製作) に6年間師事
岩松工房にて、川崎大師の両大師 製作担当
京都 美術院国宝修理所に半年間学ぶ
平成13年株式会社 明古堂 勤務
文化財修理に携わりながら 新作仏像も担当
成田山新勝寺 薬師如来 模刻 製作担当
円覚寺 (鎌倉)  大休正念像 彫刻担当
平成15年全国木彫刻コンクール井波
北日本新聞社賞 受賞 「救世観音」
平成23年景勝寺 (北海道) 愛染明王坐像 製作
平成26年東洋美術学校 保存修復科の非常勤講師として、後進の育成に従事
平成28年景勝寺 (北海道) 不動明王坐像 製作
「よしだ造佛所」設立
ルーサイトギャラリー (浅草橋) にて個展「手の中の仏たち」開催
平成29年東京から高知県へ拠点を移す
ファウストギャラリー (高知) にて個展「慈しみ宿す木々」開催
文化財レプリカの研究・開発を手がける株式会社サムシステム様に作品提供
平成30年竹林寺 (高知) 毘沙門天立像 修理
令和元年竹林寺 (高知) 新本坊 菩薩像懸仏 製作
令和2年浄教寺 (京都) 阿弥陀如来および両脇侍立像、地蔵菩薩立像、平重盛坐像 修理
令和3年薫的神社(高知) 薫的大神坐像 小修理
令和4年定福寺(高知) 不動三尊修理
山のくじら舎(高知) 鯨神像製作
まきでら長谷寺(高知) 地蔵菩薩立像修理
令和5年真念庵(高知) 弘法大師坐像修理
萬松山大安寺(愛媛) 釈迦如来坐像修理
令和6年HOMO FABER GUIDE 掲載