現代造佛所私記 No.49「宣伝美術とPR (前編)」
大学時代、私はひょんなことから劇団の宣伝美術を任されることになった。小さな学生劇団で、他の劇団員より多少絵心がある、というだけの理由だった。全く経験はなかった。 そんな状態で、入団1ヶ月後に作った最初のチラシ。タイトルや...

大学時代、私はひょんなことから劇団の宣伝美術を任されることになった。小さな学生劇団で、他の劇団員より多少絵心がある、というだけの理由だった。全く経験はなかった。 そんな状態で、入団1ヶ月後に作った最初のチラシ。タイトルや...
「朝だよー」 まだ薄暗い部屋で、娘を起こす私の声かけに、もぞもぞと眠たそうにうごめく小さな体。目を閉じたまま、ゆっくりと私に身を寄せてくる。 「大好きたっち」それは、娘が赤ちゃんのころから我が家にある、朝一番のハグ——か...
今月は、ふたつの「本番」を控えている。 茶道の点前と、神社での雅楽奉納演奏。 どちらも、神仏を荘厳する大切な時間だ。 ありがたいことに仕事のご依頼が続き、ついつい日が暮れても夢中になっている。夫に「まだやってるの」と言わ...
「部屋とワイシャツと私」、みたいなタイトルになった。 締切前の仕事に思いのほか時間がかかり、夜更けになった。 少し冷える春の夜。火鉢に火を入れてみようと思い立った。 久しぶりの炭火だ、と思うとワクワクする。良い気分転換に...
朝食の準備ができてから、氏神様のもとへ。 今日は月詣りの日だ。結婚してから、よほどのことがない限り夫婦で参拝している。 今年も、桜の季節が通りすぎようとしている。鳥居の脇には葉桜が爽やかに揺れていた。 人が集うのは年に二...
1000日コラム執筆チャレンジを始めて、ひと月以上が経った。 毎週月曜日は、前の一週間のコラムたちを振り返る日にしたい。 今週もまた、私のもとに数えきれないほどの言葉や心の揺らぎが去来した。そこから掬い上げ、編んだ小さな...
日曜日の朝はゆっくりだ。体内時計優先で、光や匂い、味に素直に心開く日でもある。 夫は休みの日も、起床時間は少しゆっくり目であること以外は、作業場のルーティンを守る。 仏像に触れない日はない彼の人生を、今日も讃えたい。讃え...
娘を連れて一度、遊園地に行ったことがある。4年前の春のことだ。 5歳の誕生日のお祝いだった。 遊園地のゲートで、雲一つない青空と、やや強い風に乗ってやってくる甘いお菓子と花の香りに胸が高鳴った。 私は、はしゃぐ娘のスカー...
1000日コラムチャレンジ、気がつけば40日が経っていた。 昔、小学校の宿題で「100日間、何かを続ける」という課題があった。私は4コマ漫画と同音異義語を毎日書き続けていた。 担任の浜地先生が、「なんでもいい」とおっしゃ...
「あぁ、どうしよう」 茶道の稽古を終えた帰り道、くねった山道を上りながら、私は何度もつぶやいていた。 行きはよいよい。 山桜に花桃、春の匂いに誘われるように、抹茶と和菓子、師匠との会話を楽しみに車を走らせていた。けれど帰...