現代造佛所私記 No.244「一人のためのHappy Halloween」
すっかり日本にも根づいたハロウィンだが、我が家では特別な飾りつけをするでもない。ただ、娘は保育園のころから季節の行事として楽しんできたので、なんとなく仮装をしたい気持ちだけが残ったようだ。それで、いまは「お隣さんに見せる...

すっかり日本にも根づいたハロウィンだが、我が家では特別な飾りつけをするでもない。ただ、娘は保育園のころから季節の行事として楽しんできたので、なんとなく仮装をしたい気持ちだけが残ったようだ。それで、いまは「お隣さんに見せる...
「これ、裏に植えたお榊だよ」 神棚に一日の終わりの挨拶をして、お供えを下げる手を動かしていたときだった。夫が荒神様のお榊を見ながら、ぽつりと言った。 以前はスーパーやホームセンターでお榊を買っていた。透明な袋に入って、値...
もう覚えていないかもしれませんね。初めて会ったのは、ちょうど五年前。十三夜の月夜でした。 運転席の前を白いふわふわしたものが横切りました。慌ててブレーキを踏んだとき、胸がドッドッと早鐘を打ちました。空の遠くで月が照らす山...
今日も、朝から深夜まで宣伝美術にまつわる修正作業をしていた。 チラシの文字の間隔を一文字ずつ整え、余白をわずかに削る。たったそれだけのことなのに、全体の呼吸が変わる。だから、呼吸がうまく通らないときは、どこかに原因がある...
夜更けのモニターの光が、机の上を照らしている。フォントの行間を一ミリずつ詰め、文字の重なりを微調整する。 足元には今季初めての電気ヒーター。夜半はコンクリートの上での作業が堪える。時間の感覚が遠のき、目の前の一枚をただ磨...
先日、高知県内の各支部から選ばれた小中学生が集まり、高知市内の県立図書館で自由研究発表会が開かれた。 娘も県東部代表として、参加することになった。決まってから当日までは時間がなく、大慌てで原稿とスライドをつくり、放課後の...
テレビの番組審議委員会へ出かけるのは、この秋で三度目になる。 事前に届くDVDを見て、感じたことをノートに書き留めておく。 当日は、集まった委員の方々と、テレビ局の方々と言葉を交わす。会議の冒頭では、前回のフィードバック...
秋冬用の掛け布団を夫が出してくれた。天日に干し、シーツを洗い、追われるように秋支度をしている吉田家である。 9匹いたアゲハ蝶の芋虫も、一匹残された末っ子がそろそろ蛹化の準備を控え、柑橘の葉を独り占めしている。剥き出しの肌...
松田先生がひとつひとつに丁寧にお答えくださる眼差しには、長く教育の現場に立たれてきた人としての温かさが滲んでいた。専門教育を受けていない私にとって、本当に嬉しい時間だった。 そして、思いがけず、お母様が表千家茶道の教授者...
夜半の雨が上がった朝は、思いのほか晴れていた。程よい湿り気を含んだ風と、晴れ始めた空の色が、何ということもない一日を特別なものに感じさせる。 今朝はまず、車の掃除から始めた。埃を払い、座席を拭く。お客さまのお迎えに行くた...