現代造佛所私記 No.238「メディアリレーション」
テレビの番組審議委員会へ出かけるのは、この秋で三度目になる。 事前に届くDVDを見て、感じたことをノートに書き留めておく。 当日は、集まった委員の方々と、テレビ局の方々と言葉を交わす。会議の冒頭では、前回のフィードバック...

テレビの番組審議委員会へ出かけるのは、この秋で三度目になる。 事前に届くDVDを見て、感じたことをノートに書き留めておく。 当日は、集まった委員の方々と、テレビ局の方々と言葉を交わす。会議の冒頭では、前回のフィードバック...
秋冬用の掛け布団を夫が出してくれた。天日に干し、シーツを洗い、追われるように秋支度をしている吉田家である。 9匹いたアゲハ蝶の芋虫も、一匹残された末っ子がそろそろ蛹化の準備を控え、柑橘の葉を独り占めしている。剥き出しの肌...
夜半の雨が上がった朝は、思いのほか晴れていた。程よい湿り気を含んだ風と、晴れ始めた空の色が、何ということもない一日を特別なものに感じさせる。 今朝はまず、車の掃除から始めた。埃を払い、座席を拭く。お客さまのお迎えに行くた...
大きく開いた窓から、夕方のやわらかな光がさし、教室の影と溶け合っている。児童の姿のない放課後、私たち夫婦は娘の教室にいた。 黒板には、明日の予定が丁寧に板書され、色とりどりのグループ分け表や子どもたちの愛らしい絵が並ぶ。...
今日で四度目となる、生涯大学での講義。 それぞれ別のクラスゆえ、この話を聞くのは初めての方ばかりである。一クラスおよそ百名。単純に数えれば、これまでに四百人ほどの方々に、私たちの工房の造仏や修理についてお話ししたことにな...
今日は「彰子」と書いた。小学校の連絡帳に記す、私のサインである。 「吉田」とは書かない。今年の二学期から、娘との小さな約束があるからだ。 それは、連絡帳のサインがわりに、歴史上の人物の似顔絵を描くこと。いや、人物ではない...