現代造佛所私記No.130「野薔薇の家」
短い梅雨を経て、屋根の上を見上げると、野薔薇の新芽が、空に向かってぐいと手を伸ばしている。その若々しい淡い緑の、なんと屈託のないことか。 この野薔薇は、もともと実家の裏庭に咲いていたものだ。母から20cmほどの小さな一枝...

短い梅雨を経て、屋根の上を見上げると、野薔薇の新芽が、空に向かってぐいと手を伸ばしている。その若々しい淡い緑の、なんと屈託のないことか。 この野薔薇は、もともと実家の裏庭に咲いていたものだ。母から20cmほどの小さな一枝...
一日の終わり、寝かしつけのひとときは、子どもにとって、ささやかな旅のようなものかもしれません。そんな夜の「おやすみ」までの流れを、もしも寝台列車に見立てたら。今宵は、わが家の「夏の宵発・ぐっすり行き」寝台列車にご案内いた...
3週間ほど前になろうか。 古いタオルを雑巾に下ろそうと、デスクに持ってきた。いつでも縫えるようにと、裁縫箱も出してきた。 しかし、なかなか手がつけられず、タオルと裁縫箱はだんだんと隅に押しやられていった。 とにかくここ数...
この「理髪店」には、鏡がない。誰も知らない、山奥で時々ひっそりと開く。 梅雨の終わり、雨上がりの午後の光が、静かに玄関先を照らしている。 「今日、お願いできる?」月に一度だけ、常連の男性客から連絡が入る。 午後1時半、コ...
入浴から6時間経った今も、全身がぽかぽかとしている。今日は、久々にゆっくり温泉に浸かってきた。 昨年末、お茶の役員会のビンゴで当てた、ホテル三翠園(高知市)の温泉入浴券2枚。余裕だと思っていた有効期限が、危うく切れるとこ...
この数ヶ月の疲れがじわじわと溜まっているのだろうか。今日は夫婦して、からだが動かなかった。 何をするにも、ひと呼吸置いてからでないと、次へ移れない。頭はさえているのに、からだは重く、ぴたりと止まってしまったような日だった...