一日の終わり、寝かしつけのひとときは、子どもにとって、ささやかな旅のようなものかもしれません。
そんな夜の「おやすみ」までの流れを、もしも寝台列車に見立てたら。
今宵は、わが家の「夏の宵発・ぐっすり行き」寝台列車にご案内いたします。
本日も、「夏の宵発・ぐっすり行き」寝台列車をご利用いただき、誠にありがとうございます。
まもなく、夜の夢への旅が始まります。
まず最初の停車駅は、おやすみコール前、おやすみコール前。
コラム執筆中の母への一言挨拶をお済ませください。
続いて、「読み聞かせ」駅にて2冊分の物語をお楽しみいただきます。本日の読み聞かせ担当は、吉田仏師です。
その後は、「アニメ銀河鉄道の夜」へとまいります。星降る夜の幻想的な世界へ、心ゆくまでご乗車ください。
終点「ヘッドマッサージ」では、胸元から額、こめかみ、頭頂部にかけて、ゆったりとした手技で、深い眠りへとご案内いたします。
本日の夢の旅に先立ちまして、車掌からお客様へご挨拶申し上げます。
「これから”ぐっすり”夢の世界にまいります。本日は晴れ、および満点の星空。気温は25度。途中、安全のため、お布団をかけたり、汗を拭かせていただくこともございますが、走行には支障はございませんのでどうぞご安心ください。ふわふわと夢の旅を楽しまれたら朝が参ります。それまで今夜の”ぐっすり行き”の旅を、どうぞごゆっくりお楽しみください。」
ご案内申し上げます。
「ぐっすり」ご到着後は、「寝室」発「原稿仕上げ経由・夜更け行き」の列車に接続しております。
この列車は、執筆作業・神棚の御供物回収・夫の就寝確認などの各駅に停車。終点、「母自身の夢」へと向かいます。
最終列車は、午前1時発でございますが、遅延の可能性がございますことを、あらかじめご了承ください。
それでは、すべての旅人に、静かな夜とあたたかな夢を。
おやすみなさいませ。