現代造佛所私記 No.236「文化財は愛(2) 手渡されていく思い」

松田先生がひとつひとつに丁寧にお答えくださる眼差しには、長く教育の現場に立たれてきた人としての温かさが滲んでいた。専門教育を受けていない私にとって、本当に嬉しい時間だった。 そして、思いがけず、お母様が表千家茶道の教授者...

現代造佛所私記 No.232「猫仏師、茶を点てる」

朝から夕方まで、お茶の師匠のお席のお手伝いに伺った日のこと。少し湿り気を帯びた風がやわらかく、よい朝だった。 「雨でなくてよかったですね」 そんな声があちこちで聞かれる、賑やかなお席。複数の流派がそれぞれにお席をもち、心...

現代造佛所私記 No.227「かまどさん」

新米の季節になった。父が田んぼを手放してから最初の秋を迎えた。寂しく思っていたが、思いがけずあちこちからお米をお届けいただいた。袋を開けると、新米の独特の芳しさが鼻をくすぐる。 今朝、とんでもない失敗をした。炊飯器の電源...