現代造佛所私記No.143「教壇から」
2023年10月から2025年3月まで、高知新聞の「閑人調」にて、毎回520字のエッセイを綴らせていただいていた。 その連載を読んでくださっていた生涯大学の学生さんが、私を講師として推薦してくださり、今年1月に初めての講...

2023年10月から2025年3月まで、高知新聞の「閑人調」にて、毎回520字のエッセイを綴らせていただいていた。 その連載を読んでくださっていた生涯大学の学生さんが、私を講師として推薦してくださり、今年1月に初めての講...
「ことばの種、お預かりします」と呼びかけて始めた、1000日コラム参加型の企画が、ひとまずの区切りを迎えた。 選ばれた五つの言葉をもとに、一日ごとに一篇ずつエッセイを書いていく。初めての試みにほんの少し緊張していたが、い...
1000日コラム執筆チャレンジの初企画、「ことばの種、お育てします」。初めての試みに、この夏、取り組んだ。 この企画は、フェイスブックで「ことばの種」を募り、抽選で選ばれた五つの“種”をもとに、エッセイを綴るというもの。...
湯気に味噌の香りが乗って、ふわぁっと鼻腔を満たした。 深夜1時。朝の味噌汁を、前夜のうちに作るのが習慣になった。 出汁に味噌を沈め、菜箸で筋を入れる。顔を近づけると、言葉やイメージの断片でいっぱいになった頭が、ふっと軽く...
蜩や 暗しと思ふ 厨ごと 中村汀女 夏の記憶にはいつも「ひぐらしの声」がある。そして。この句をふと思い出す。 それは夏の終わりの気配ではなく、夏の1日の終わりを告げる、静かな合図だ。 梅雨が戻ったかのような曇天の午後。小...
ご縁が巡り、思いがけない場所で、心響く詩に出会った。 㴩湖山寺(ようこさんじ) 空山寂歴道心生 虚谷迢遙野鳥声 禅室従来塵外賞 香台豈是世中情 雲間東嶺千尋出 樹裏南湖一片明 若使巣由知此意 不将蘿薜易簪纓 ...
結んで、ほどいて、また結んで。日にいったい何度、この手は繰り返しているだろう。 私の暮らしには、三つの「紐」がある。作務衣の紐、仕覆の緒、そして仏像を包む薄葉の紐。今日は、その話を。 作務衣の紐 朝の工房。まだ薄暗い深緑...
雲とは、不思議なものだと思う。天と地、神と人、この世とあの世……そのあいだに、もくもくと雲が現れ、“向こう側”の気配を漂わせる。まるで、舞台装置のようだ。 今日は、二つの雲について考えてみたいと思う。 ひとつめは、気象と...
応援してくださる方から、「ちゃんと休んで」とお優しい叱咤を受けつつ、今夜も深夜に筆を取っている。 午後は茶道の稽古があった。久々の略点前でお抹茶を二服いただいた。稽古でいただくお茶は、どうしてあれほど美味しいのだろう。 ...
八年ほど前から、わが家の睡蓮鉢には、世代交代をくり返しながら、メダカたちが棲んでいた。 数が増えすぎて、友人に里親になってもらったこともあったが、やがて寿命が訪れ、次第に数は減り、ついにはメダカ不在のまま、今年の夏を迎え...