先月9月14日、日本画家・截金師の並木秀俊さんが、初の画集「金絲七彩」(新潮社)を上梓されました。おめでとうございます!
並木さんは、吉田仏師が10年以上前からお像の彩色と截金をお願いしてきた方で、私たちの結婚披露宴にも出席してもらった友人・猫好きな仲間でもあります。
各地の百貨店を巡回されたり、海外へも研究に出られたり、大活躍の並木さん。この本はその素晴らしい作品群や研究、截金の美しさや魅力、奥深い世界を手元で堪能できる一冊です。
また、吉田仏師の作品、景勝寺蔵(北海道北見市)の愛染明王と不動明王が掲載されております。ぜひご覧ください。
「新造される仏像(44-45頁)に截金を施すことが多々あり、私も何度か制作に携わっています。仏画、仏像を荘厳する截金文化は現在もしっかりと息づいています」
「金絲七彩」p.36 受け継がれてきた切金の装飾 より
この本を茶道の稽古場に持参したところ、諸先輩方がその美しさにたいそう感動されていました。画集でこの煌めき、いわんや実物をや。
機会がありましたら、ぜひ実物をご覧いただきたいです!
並木秀俊 氏 略歴
(新潮社サイトより)
1979年千葉県佐倉市生まれ。2003年東京藝術大学美術研究科絵画科日本画専攻卒業。2005年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保学専攻保存修復(日本画)修了。2008年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保学専攻保存修復(日本画)博士課程修了。愛知県立芸術大学非常勤講師(~2023年9月現在)。博士(文化財)学位取得。2011年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保学専攻助教(~2014年)。2017年金沢美術工芸大学非常勤講師(~2023年9月現在)。2018年東京藝術大学COI拠点arts & science LAB.特任准教授(~2022年)。日本美術院特待推挙。