今年の花まつり(4月8日)は土曜日ということで、まきでら長谷寺での花祭り法要後の工房見学会に併せ、お子さま対象の墨書イベント「1000ねんごのきみへ」を開催いたしました。
工房見学会は以前から計画していたものでしたが、いらした方に仏像修理に何かしら関わっていただきたいという思いが以前からあり、まきでら長谷寺の竹井玄要住職と相談しながら練った企画です。
「みんなが書いたものを未来の人が読むよ、どんなことを伝えたい?」
地元のお子さま15名が参加され、それぞれ一生懸命書いてくれました。筆で書くのが初めてというお子さまもいらっしゃいましたが、皆さん上手に扱っていましたね!
「何百年も先に思いを馳せるのは初めて。子どもがわかるのだろうか」という方もいらっしゃいましたが、心配無用でした。楽しそうに、思い思いにしたためていました。
工房で開催してよかったのは、目の前の仁王さまが何百年も前から祈りを受け止め、守られてきた事実を物語っていたということです。
墨書は大切にお預かりし、修理完成時に像内へ納入いたします!
子どもたちは、「おおきい!」「ふとい!」と仁王さまと初めて対面したあと、御住職や吉田仏師の解説・クイズをしっかり聞いてくれていました。
2〜16歳の小さい人たちにとって、一生に一度かもしれません。この日のことを心のどこかで覚えていてほしくて、絵本と匂い袋も急遽手作りしました。
まきでら長谷寺の皆さま、ご参加くださいました皆さま、取材に来てくださいました君島彩子先生(和光大学 表現学部芸術学科 文化史担当)はじめ、各社メディアの記者さま、誠にありがとうございました。