運慶忌の茶会 – 没後800年を迎えて

令和6年1月3日、仏師運慶没後800年でした。

偉大なる、そして尊敬してやまない仏師運慶を偲び、自宅で運慶忌の茶会を開きました。猫も子どもも自由にふるまう賑やかな席に、運慶師は苦笑いされたでしょうか。

運慶は、歴史の教科書にも登場する鎌倉時代に実在した有名な仏師です。

正客の座には運慶本人の代わりに、山本勉先生監修の「運慶」を。お茶とお菓子を供し、運慶が生きていた当時に思いを馳せました。

食べていたもの、着ていたもの、家族との関係、仕事のこと…人としての運慶について想像を巡らせると、なんとなく少し身近に感じられるのが不思議です。

茶会のあとは、造像功徳経を写経しながら、工房の根本的な理念を改めて問ういました。とても大事な時間になったように思います。