カテゴリー: 家族の肖像
現代造佛所私記 No.339「鬼と手を繋いで」
今日は節分である。 五時過ぎ、帰宅した娘に「まだ明るいうちに追儺をしよう」と声をかけた。 「うーん、寒いよぅ。宿題もあるし……」 そう言いながらも、娘は自分から赤鬼の面を手に取る。私は福の神の面を頭にのせ、二人で手を繋い...
現代造佛所私記 No.338「梅の香気」
山のふもとに、車で通り過ぎるだけの一角がある。 車を止めるほどの余白はなく、今は使われなくなったゴミステーションと、社への階段があるだけの、ゆるやかなカーブの場所だ。 ここは、梅の季節だけは、少し特別になる。 私は決まっ...
現代造佛所私記 No.336「冬のメダカたち」
夏に、何度かメダカのことを書いた。 No.134「干渉し合う生命」No.146「祝・メダカの赤ちゃん」 昨夏、四匹のメダカを家族で迎えた。黒い「オロチ」と、銀色に緑が差して光る「緑光」という種類で、それぞれをペアで購入し...
現代造佛所私記 No.331「寒芍薬」
咲き初めた寒芍薬のむらさきの露に願ひて子の健やかさ 娘が高熱のため、本日は短歌としました。
現代造佛所私記 No.330「生チョコと熱」
約束の生チョコ作りの昼下がり思わぬ熱にうるむ目いとし
現代造佛所私記 No.323「仏師の手すさび」
仏師の夫は、一日の半分近くを造仏に費やす。土日であっても、仕事から完全に離れることはない。 そんな彼にも、手すさびの時間がある。 結婚前、会社員だった頃、休憩中に端材でスプーンやしゃもじ、ヘラなどを削っていた。それらは、...











