現代造佛所私記 No.174「夏、暮れゆく」
今シーズン初めてのかき氷。家族で隣の市まで出掛けて、2年越しに堪能した。 夫はドライフルーツのかき氷。娘はココナッツのかき氷。私は濃い抹茶のかき氷。涼やかな甘さをそれぞれに堪能する。朝晩少しだけ涼しくなった数日、盛夏に味...

今シーズン初めてのかき氷。家族で隣の市まで出掛けて、2年越しに堪能した。 夫はドライフルーツのかき氷。娘はココナッツのかき氷。私は濃い抹茶のかき氷。涼やかな甘さをそれぞれに堪能する。朝晩少しだけ涼しくなった数日、盛夏に味...
久しぶりに、プレスリリースを書いた。昨日から今日にかけて、頭の中はすっかりそのモード。言葉を研ぎ澄ませ、配置を整え、伝えたいことをどうすれば相手に深く届くのかを考える。 今日はさらに、PRのクライアントさんにレクチャーも...
Throw up into your typewriter every morning.Clean up every noon.— Raymond Chandler 心の中にあるのは、いつも豊かな混沌。なのだと思う。 そ...
何日も前から娘は、指折り数えてこの日を待っていた。 同級生とそのご家族が、私たちの家の近くのキャンプ場に遊びに来る、と聞いてから、「あと何日?」「お菓子パーティしたい!」「お泊まりしたい!」と心が弾んで仕方ない様子だった...
赤子の頃から中学生まで一緒に過ごした幼なじみと、久しぶりにごはんを食べた。 場所は、高知市の石窯のある本格イタリアン。やさしい照明の下、生花やピノキオの置物など、かわいいオブジェが飾られている。親しみやすさと洗練が同居す...
朝まだき。 夫は弓矢と弓具を携え、道着姿で家を出ていった。彼にとっては、8年ぶりとなる弓道の試合の日だった。 けれど、彼の朝はいつもと変わらなかった。いつも道場へ稽古に行くときと同じように、静かに、てきぱきと支度を整えて...
少し雲の多いお盆。その短い晴れ間に、愛媛からあるご家族が、工房を訪ねてくださった。 家族6人を乗せた、山間の険路を越えてきたであろう、よく磨かれた大きな車が眼前に現れたとき、娘と顔を見合わせて思わず歓声をあげた。 かつて...
正午、父が短く「黙祷」と告げた。実家の居間で、その声に合わせて背筋を伸ばす。目を閉じると、夏の光がまぶたの裏に赤く滲み、遠くで蝉が途切れ途切れに鳴いているのが聞こえた。 やがて、あたりは不思議なほど静まり返った。時計の秒...
昼下がり、実家の和室でひとり龍笛の稽古をしていた。 床の間にはお盆の飾り。金蘭の敷物に、大日如来を中心とした十三仏の掛け軸、位牌や果物、お菓子が並んでいる。ほのかに漂うお線香の香りが、しっとりと空気を満たしていた。ここは...
今日も、家事や仕事のタスクが雪崩のように押し寄せ、マルチタスク状態が発動している。 あれもこれも片付けなくてはならない。「それはこの辺で切り上げておこう。午後2時にパッキングして、3時に出発。18時までには目的地に到着し...