仏像や文化財を後世に伝えていくために

昨年、飛騨高山の安国寺さまにて「未指定文化財調査の現場に立ち会う」という講座が開催されました。

調査を担当されたのは、東海学園大学の 小野佳代 教授です。

この講座は【仏像調査の現場を一部公開する】という新しい試みで、私たちも注目しておりましたのでよく覚えておりました(つまりは、参加したかったのです!)。

それが昨日、思いがけず小野先生ご本人からご連絡をいただきました。

大学紀要に掲載された論文「飛騨・安国寺薬師堂の薬師三尊像の調査―公開講座で実施する新しい試み―」で、まきでら長谷寺さまと弊所の子ども向け企画「1000ねんごのきみへ」(2023年)をご紹介くださったとのことでした。

吉田仏師も私も驚きつつ、さっそく拝読しました。

子供たちが仏像を身近に感じ、自分の書いたメッセージとともに仏像を後世に伝えていく気持ちを育む、とてもよい企画であったといえよう(8)。


小野佳代: 飛騨・安国寺薬師堂の薬師三尊像の調査―公開講座で実施する新しい試み―. 東海学園大学研究紀要 人文科学編, 第29号, 2024.

小さな工房ではありますが、「これからも明るい未来を描き地道に取り組んでいこう」「思いを同じくする皆さまと力を合わせていきたい」と願いました。

小野先生、誠にありがとうございました!

小野先生の論文は以下よりダウンロードできます。
よろしければぜひご覧ください( 弊所のことは、「おわりに」でご紹介くださっています)。

http://hdl.handle.net/11334/1856

ページ下方の「kiyo_w029_05.pdf」をクリックしてください。