現代造佛所私記 No.357「ラジオの時間」

来週から二週にわたり、ラジオに出演することになった。

番組は、FM高知、こうち文化福祉振興財団プレゼンツ「サンドイッチパーラーの会いにいくきね」。高知で活動されている音楽ユニット〈サンドイッチパーラー〉の山下さんご夫妻がパーソナリティを務めている。毎週金曜、12時30分からの15分。ご都合のつく方は、ぜひお聴きいただけたら嬉しい。

きっかけは、来月開催する雅楽ミニコンサートの打ち合わせでお会いしたこと。つづら折りの山道をこえ、山奥の工房まで、機材を携え足を運んでくださった。パートナーのユキさんは今回ご一緒できなかったが、またいつかお目にかかれたらと思っている。

工房の彫刻室で収録した。

マイクに話し慣れていない吉田仏師は、話しているうちに、無意識にマイクを遠ざけてしまう。山下さんによると、よくあることなのだそうだ。工房の中のことを自然に問いかけながら話を引き出していく誘導は、さすがプロフェッショナル。吉田仏師もみるみるうちに打ち解けていった。

そして、吉田は中学生のころからラジオを聴き込んできた人でもある。いざ話し始めると、長年のリスナー体験の賜物だろうか。目で見ることのできないリスナーに仏像の姿を思い描いてもらえるように、工房の空気ごと届けようとする言葉の選び方は、ラジオ向きに自然とアレンジされていた。

短い時間ではあるけれど、吉田仏師の来し方と、耳で感じる仏像彫刻——ぜひ、吉田の言葉に耳を傾けてみてほしい。

私自身も、初めてのラジオ出演に緊張しながら、山下さんにどんどん引き出していただいた。思いがけずPRの話に時間を割いていただき、雅楽演奏会だけでなく、3月13日のPR講座のご案内もできた。演奏会や講座の仲間たちも、それぞれの告知ができたことを喜んでくれている。

そして、ふたりとも、まったくジャンルの異なる曲をリクエストした。

何が流れるのかは、どうぞ放送でのお楽しみ。私たち夫婦、それぞれのカラーがよく出ている選曲だと思っている。

来月、演奏会も講座も、よい時間となりますように。

サンドイッチパーラーの山下さん、本当にありがとうございました。