現代造佛所私記 No.300「雪の日の取材」

朝から雪がちらつく、冬らしい一日であった。

夏休みの自由研究で、娘が高知県低学年の部・最優秀賞をいただき、四国大会へ派遣された。その折に取材に来てくださったケーブルテレビのディレクターさんが、本日我が家にも足を運んでくださった。

娘のことを、実に細やかに、そして複数の角度から拾い上げてくださる方である。

本日撮ってくださったのは、夏に作った工作「ピンボール」を修繕しているところと、割れてしまった器を漆で継いでいるところだった。

工作に没頭しているときの娘は、流れるように言葉が出る。だが、いざインタビューとなると、もじもじとして目は泳ぎ、言葉は途中で絡まり、うまくまとまらない。撮影が終わったあと、娘は驚くほど甘えてきた。

緊張がゆるんだのだろう。

ほんの小さな興味から始めた、夏休みの自由研究。それが、思いがけず、こんな展開へと連れてきてくれた。

「来年は、どんな研究をしたい?」

インタビューで聞かれて、娘が答えた内容に、私たち夫婦は顔を見合わせた。これはまた、親も大変だぞ――そんな覚悟が、自然と胸に芽生える。

それでも思う。どんどん、興味のあることへ飛び込んでいってほしい、と。

雪の舞う中、娘とぴったりとくっつきながら、作業場から家までの道を小走りに駆けた。枯れ木に名残りの熟れた柿が、灯りのように、白い空に浮かんでいた。