久しぶりに、プレスリリースを書いた。
昨日から今日にかけて、頭の中はすっかりそのモード。言葉を研ぎ澄ませ、配置を整え、伝えたいことをどうすれば相手に深く届くのかを考える。
今日はさらに、PRのクライアントさんにレクチャーも行った。リリースを書くための基本的な視点や、現場で培った工夫をシェアする。相手の中に「あ、なるほど」という気づきが生まれる瞬間を感じられるのは、こちらにとっても喜びだった。
そして、早速ひとつの新聞社さんから「取材に伺います」とのご連絡をいただいた。
昨日机に向かって書いていた一枚のリリースが、送ったその場でもう誰かの行動を生み出している。そのスピード感に、いつもながら驚かされる。
思えば、この数ヶ月はSNS運用や宣伝美術の制作、コンサルティングが主な業務だった。メディアPRに本格的に向き合うのは、しばらくぶりである。
けれど、そのすべての活動の根っこにあるのはPR=Public Relations。つまり、互いを益する関係を築く、戦略的コミュニケーションのプロセスだ。
その基礎となるのが、クライアントさんへのヒアリングである。
基礎情報は重要だが、何より生の言葉や、何気ない会話の中に、光るメッセージが埋もれている。もちろん、強く輝く言葉もある。けれど、砂金のようなそのカケラこそが、クリシェにあふれた情報の中で、思わぬ軌跡を描いて遠くの誰かに届いていく。
私は、その小さな光言葉の粒に、いつも魅了されている。
当のクライアントさんは、その一言が誰かに深く届き、大きな信頼につながるなどとは思っていない。むしろ「当たり前のこと」「大したことではない」と口にされることが多い。
だからこそ、その砂金を集めて編みあげ、「PR設計」という形に整える。そこから、プレスリリースや企画書、SNS発信をチューニングしていくのだ。
トレンドやアルゴリズムが目まぐるしく変わる世界にあっても、誰かの志や思いを形にして伝えていく営みは、本質的には変わらない。地道で、手作業のような時間の積み重ねだ。
朝からプレスリリースに浸かっていた一日。
それは疲労ではなく、自分の原点を再び確かめるような濃度だった。


