現代造佛所私記 No.392「肉筆尊し」
肉筆というのはいいものだ。ペンのインクや筆圧で凹凸のある便箋の尊さ。 先日の雅楽演奏会のニュースをご覧になった方から、お便りが届いた。 「雅楽演奏の陣容が整って、このように発表できるのは貴重なことと思います」 そう、「発...

肉筆というのはいいものだ。ペンのインクや筆圧で凹凸のある便箋の尊さ。 先日の雅楽演奏会のニュースをご覧になった方から、お便りが届いた。 「雅楽演奏の陣容が整って、このように発表できるのは貴重なことと思います」 そう、「発...
果物型のシェイカー、カスタネットにタンバリン、小さなおもちゃの太鼓。そして、笙、篳篥、龍笛、楽箏。 そんな不思議な取り合わせで奏でた、今日の演奏会。 「はじめての雅楽」——やさしい日本語で伝えることで、雅楽の豊かな味わい...
「好きなだけ取っていき。これも、それも」 花畑を、スイスイ歩くご婦人。明日の雅楽演奏会で挿頭(かざし)にするための花材を相談したところ、すぐに丹精されている庭を案内してくれた。あっという間に、私の手には花や葉がずっしりと...
「あぁっ、これも赤い!どう言い換えれば……?」 明後日の、雅楽演奏会の司会原稿を見直しながら、何度もキーボードの上で考え込んだ。 今、「やさしいにほんご」で雅楽を解説するチャレンジをしている。日本人でも初めて聞くような言...
今日は挿頭(かざし)をして過ごした。引っ詰めた髪に、姫椿。首の下は普段着だ。 夫に「花さしてるの」と笑われた。 笑われようと、「これも、数日後に控えた、小さな雅楽演奏会の準備なのだ」と意に介さず。パソコンに向かってパンフ...
花桃が、まぁるい蕾を枝にぽこぽことつけている。可愛らしくて、声をかけてしまう。白くどこまでも清潔な蕾、めでたく桃色に染まった蕾、色が混ざった蕾、同じ木に異なる色や模様の蕾がつくこの木が、本当に好きだ。ぷっくり膨らんで、今...
三月末の演奏会のチラシが届いた。公民館の方が提案してくださった一枚である。眺めるだけで、そこに春の風が吹くようだ。 刷り上がったばかりのチラシを、早速お茶の社中へ持参した。「何年前の写真つかいゆうがで〜」 と笑われながら...