仏像の科学的調査:試料採取完了

先日お知らせしました仏像の科学的調査。442年ぶりの皆既月食と惑星食の話題で持ちきりだった11/8に始まりました。前回記事はこちら→「仏像の科学的調査決定」

東北大の大山幹成先生(木材組織学)と高知大の松島朝秀先生(文化財保存学)をお招きして、仏像から試料(ごく少量)を採取しました。

今回の調査では、仁王像(まきでら長谷寺蔵)はじめ、いくつかのお像の樹種同定および木材の伐採年を分析します(年輪年代測定および放射性炭素年代測定)。

高知では初めての調査だそうで、地元メディアが取材に来てくださったほか、博物館実習の学生さんや高知県立歴史民俗資料館の学芸員さんも見え、熱心にメモをとられたり質問されていました。

また、本堂で調査対象ではなかった残欠を拝見したところ、仁王像に関わることがわかるかもしれないと、追加でサンプルを採取しました。

先生方はじめ、はるばる山へ来て下さった皆様、経緯を見守ってくださっている皆様、ありがとうございました。お寺の皆さま、本当にお疲れ様でした!

どんな結果が出るでしょうか。結果が出揃うのは1ヶ月後とのこと。とても楽しみです。
またご報告いたします。

11月9日(水)読売新聞朝刊で、調査の様子が掲載されました。取材してくださりありがとうございました!

我が家の猫たちもお接待がんばっていました(工房の外から声援を送る、通り過ぎる皆様のお見送りなど)。ごくろうさま。