仏像の科学的調査決定

初夏くらいからご提案&調整してきた仏像の科学的調査。来月実施の目処がたち、最終調整しております。

また、この調査は高知県では初めての試みだと伺い、急ぎ地元の彫刻史の学芸員さんはじめ、修理プロジェクトを追って下さっている地元メディアの方へも知らせしました。

「調査でそんなことが分かるんですか?」と驚きの声もあがっております。「そうなんです、仏像はいろんなことを教えてくださるんです!」とつい熱がこもってしまいましたが、情報発信していく意義をヒシヒシと感じた次第です。

その一方で、弊所は仏師1人が製作と修理に当たっているため、調査・修理については現在すぐにお受けできない状態であること、本当に申し訳ございません(製作部門は受け入れ可能です)。

ただ、仏像についてのご相談をいただけるのはどんなことでも本当にありがたいことで、今後は護持のため少しでもお役に立てるような情報をお伝えしていけたらと話し合っております。

高知、四国にたくさん座す土地と結びついた古い仏像。この数年のうちにも劣化が進んでいるお像もあります。今回取り上げていただくのは寺院さまの修理プロジェクトの一部ではありますが、報道を通して護持の機運が少しでも高まるとよいなと期待しております。

またこちらでご報告しますので、引き続きよろしくお願いいたします。

高知県室戸から望む太平洋