「へぇ、いたどりかぁ」
家の近くにある、カフェ併設のキャンプ場。そこには、地元の人が作った日用品や雑貨、手仕事のお茶などが、静かにつつましく並んでいる。
野草茶の種類もいくつかあり、友人知人が訪れると、まとめて買い求めていくことも多い。
ドクダミ茶はおなじみで、クマザサやスイカヅラのお茶も、これまでのお気に入りだ。
先日、久しぶりに覗いてみると、「いたどり」のお茶が置かれていた。
高知では、よく食される野草のひとつで、私も煮物や炒め物にしたり、スパイスカレーに入れたりして、時期が来ると楽しんでいる。
その隣には、スギナのお茶もあった。
どちらも、毎年その辺りに当たり前のように顔を出す、いわば隣人のような存在である。
一緒に食卓にのぼることはないが、お茶なら、ブレンドしてもおいしそうだ。
いたどりとスギナ。お茶として味わうのは初めてだが、なんとなく、体が喜んで受け取ってくれそうな気がした。
それに、このお茶を作っている人も顔見知りである。
まだ冷える二月。
湯気の立つ野草茶で体を温め、不足しがちなものを補いたい。
身近な人たちと、身近な植物からいただく恵み。
それは、日々を急がせることなく、心と体を静かに養ってくれる。


