今日は無風。心の中のことだ。
心の中が凪いでいるのか、放心しているのか、ただ疲れているのか、自分でもよくわからない。言葉が浮かばず、頭の中に、心に風が立たない。
この間、冬の土用入りで、わざわざ間日(まび)に花の植え替えと枯れ草を刈ったというのに、間日ではない今日も草刈りをしてしまった。
土公神様にお詫びしながら、やんごとない事情があってのことです、と心の中で言い訳をしつつ、土を動かさないように気をつけて、草を刈った。
秋の月夜にはなんとも風情があったススキたちも、今はクルンとした穂先を寒風になびかせている。遠目には荒んだ印象を受け、どうにも居ても立ってもいられなかった。明日、お客様がいらっしゃるのだ。
ススキを刈るために、少し太めの鎌を用意しておいた。三、四束ずつまとめて刈っていくと、拍子抜けするほどあっという間に片付いていく。
どこまで伸びるか?と夫と観察していたノイバラも、整えたくなった。高枝切り鋏を使って、届く限り剪定した。
突然手にぬるっとした感触を感じた。気づくと、両手のあちこちから血が滲んでいた。目に見えないほどの小さな傷も、ヒリヒリと痛み出す。
思い立ったまま作業を始めてしまい、手袋もせず、素手だったのだ。
あぁ、土公神様、ごめんなさい。


