月に一度、1000日チャレンジメンバーの4人で顔をそろえ、オンラインで近況を分かち合う。日々の進展や、小さなつまずき、これから越えていきたい課題。それぞれがそれぞれの言葉で語り終えると、今度は短いフィードバックを贈り合う。
不思議なもので、ひとりでは絡まって見える糸も、他のメンバーの視点を通すと、別の姿を見せはじめる。
「1000日チャレンジ」という同じ舟に乗っているからだろうか。個々の悩みや課題が、やがて”チーム全体のテーマ”として浮かび上がる瞬間がある。
個人で向き合っていると出口が見えないことも、複眼的に眺めると、思いがけない突破口がひらく。しかも、それが驚くほど短い時間で訪れる。
報告会で交わされる内容には守秘義務があるため、詳しくは書けない。けれど、言葉の奥に潜む「共通する風向き」のようなものが、回を重ねるごとに、少しずつ姿をあらわしてくるのも興味深い。
月に一度、こうして立ち止まり、視点を交換できる場があること。それがどれほど心強いか、会を終えるたびに実感する。
そして今、私たちの周りにも同じような挑戦が静かに広がりつつある。1000日ではなくとも、まずは21日、あるいは3ヶ月など、各人が決めたことを毎日続ける。それはシンプルだけれど、決して簡単ではない営み。
その恩恵をいちばん深く受け取るのは、ほかでもない本人なのだろう。
日々の雑事に気を取られ、気づけば流されてしまいそうになる暮らしのなかで、続けるという行為は、ひょっとすると「生き方に背骨を与える」ことなのかもしれない。
どこまでも明るいミーティングを終えて、また新たな階段への入り口が開いた。
さて、チャレンジする同志たちの未来、どんな出来事が待っているのだろう。


