現代造佛所私記 No.247「世にも珍しい仏像工房発のPRサービス(3)PRのプロへ」
「このままでは終われない」 コロナ禍で工房の仕事が途絶えたとき、胸の奥からそんな声が聞こえた。仁王さまの修理で感じた”伝えることの力”を、もう一度信じてみようと思ったのだ。 初めて取材してもらった...

「このままでは終われない」 コロナ禍で工房の仕事が途絶えたとき、胸の奥からそんな声が聞こえた。仁王さまの修理で感じた”伝えることの力”を、もう一度信じてみようと思ったのだ。 初めて取材してもらった...
仁王像の修理が始まるころ、私はふと思った。――この営みを、ただ修理で終わらせてはいけないのではないか。 ここで暮らす人々の祈りや、故郷を思う気持ちを、きちんと伝えたい。そんな思いが、胸の奥でふつふつと湧きあがってきたのだ...
「またマスコミが来てくれるろう? がんばらんとな!」 高知県香南市の山あいの寺に、ひょうきんな声が響いた。檀家会でのことである。その明るい笑いに、場の空気がふっと緩んだ。私も思わず笑顔になった。仏像工房の経営者として、こ...
すっかり日本にも根づいたハロウィンだが、我が家では特別な飾りつけをするでもない。ただ、娘は保育園のころから季節の行事として楽しんできたので、なんとなく仮装をしたい気持ちだけが残ったようだ。それで、いまは「お隣さんに見せる...
「これ、裏に植えたお榊だよ」 神棚に一日の終わりの挨拶をして、お供えを下げる手を動かしていたときだった。夫が荒神様のお榊を見ながら、ぽつりと言った。 以前はスーパーやホームセンターでお榊を買っていた。透明な袋に入って、値...
もう覚えていないかもしれませんね。初めて会ったのは、ちょうど五年前。十三夜の月夜でした。 運転席の前を白いふわふわしたものが横切りました。慌ててブレーキを踏んだとき、胸がドッドッと早鐘を打ちました。空の遠くで月が照らす山...
今日も、朝から深夜まで宣伝美術にまつわる修正作業をしていた。 チラシの文字の間隔を一文字ずつ整え、余白をわずかに削る。たったそれだけのことなのに、全体の呼吸が変わる。だから、呼吸がうまく通らないときは、どこかに原因がある...
夜更けのモニターの光が、机の上を照らしている。フォントの行間を一ミリずつ詰め、文字の重なりを微調整する。 足元には今季初めての電気ヒーター。夜半はコンクリートの上での作業が堪える。時間の感覚が遠のき、目の前の一枚をただ磨...
先日、高知県内の各支部から選ばれた小中学生が集まり、高知市内の県立図書館で自由研究発表会が開かれた。 娘も県東部代表として、参加することになった。決まってから当日までは時間がなく、大慌てで原稿とスライドをつくり、放課後の...
テレビの番組審議委員会へ出かけるのは、この秋で三度目になる。 事前に届くDVDを見て、感じたことをノートに書き留めておく。 当日は、集まった委員の方々と、テレビ局の方々と言葉を交わす。会議の冒頭では、前回のフィードバック...