現代造佛所私記 No.246「世にも珍しい仏像工房発のPRサービス(2)独学でのPR」

仁王像の修理が始まるころ、私はふと思った。――この営みを、ただ修理で終わらせてはいけないのではないか。 ここで暮らす人々の祈りや、故郷を思う気持ちを、きちんと伝えたい。そんな思いが、胸の奥でふつふつと湧きあがってきたのだ...

現代造佛所私記 No.245「世にも珍しい仏像工房発のPRサービス(1)ある修理をきっかけに」

「またマスコミが来てくれるろう? がんばらんとな!」 高知県香南市の山あいの寺に、ひょうきんな声が響いた。檀家会でのことである。その明るい笑いに、場の空気がふっと緩んだ。私も思わず笑顔になった。仏像工房の経営者として、こ...

現代造佛所私記 No.241「鹿の声きくときぞ」

今日も、朝から深夜まで宣伝美術にまつわる修正作業をしていた。 チラシの文字の間隔を一文字ずつ整え、余白をわずかに削る。たったそれだけのことなのに、全体の呼吸が変わる。だから、呼吸がうまく通らないときは、どこかに原因がある...