現代造佛所私記 No.557「ノリウツギ」
「見て、これどう?」 剪定ばさみを片手に裏庭へ出ていった夫が、両手に白い花をこんもり抱えて帰ってきた。 神棚用のお榊を取りに行ったついでに、前から気になっていた花を摘んできたらしい。なお、この辺りの山菜や花をいただくこと...

「見て、これどう?」 剪定ばさみを片手に裏庭へ出ていった夫が、両手に白い花をこんもり抱えて帰ってきた。 神棚用のお榊を取りに行ったついでに、前から気になっていた花を摘んできたらしい。なお、この辺りの山菜や花をいただくこと...
そんなLちゃんと、ある日曜日、女子寮のベランダから眼下に広がる高知市街を眺めていた。 曇り空だけれど明るい日だった。隣同士、洗濯物でも干していたのだろうか。細かなことは、もう覚えていない。 ただ、そのときLちゃんが言った...
「555」という数字を見て、真っ先に思い出すのが、高校三年生のときに過ごした寮の部屋である。 私の母校は山の上にあって、バスで通学するほか、麓まで自転車でやってきて、そこから歩いて登るという猛者も多かった。さぞ体力がつい...
そういえば、二学期の始めに学校から、こんな宿題が出た。 「二学期で頑張りたいことを作文帳に書く」 どうやって考えればいいのかなあ?早起きを頑張る?給食を残さず食べる?とブツブツ言いながら、ノートの前で口を結んでいる。娘の...
小学校の二学期が始まったばかりだというのに、夏休みが遠い遠い昔のことのように思える。 娘がこの夏チャレンジしたことはいくつもあったが、その一つが「地紋彫り」だった。 一日に十五分、二十分と、コツコツ続けて、なんとか六面の...
5月末、高知の山奥にある我が家へ、テレビ東京「ナゼそこ」の取材クルーがやってきた。 高知ではリアルタイムで放送されていないが、TVerでは全国からご覧いただける。 「ナゼそこ」は、ユースケ・サンタマリアさん、加藤綾子さん...
「日本には、どの分野にも研究者がいる。それが日本の素晴らしいところ」 ノーベル化学賞受賞の祝賀会 in Kochi(於:城西館)の壇上で、北川進先生がおっしゃった。 昨年の受賞以来、多忙を極められ、最近は大きな会合は控え...
私は20代の頃、当時住んでいたマンションの1階の喫茶店で、空になったグラスを眺めながら、ふとこんなことを考えたことがある。 「あれ……? この空っぽの状態って、もしかしてすごくない?」 何がきっかけだったのかは覚えていな...
「湯川秀樹は知ってた!」 先日の北川進先生のご講演で、10歳の娘が理解できたことは、もちろん部分的である。 けれど、湯川秀樹博士の名前には、大きく反応していた。 娘の小学校には、日本で最初に建立された湯川秀樹博士の胸像が...