お墓は語る (企画展内覧会レポート)

本日9/13よりスタートする企画展「大名墓をめぐる世界」 高知城歴史博物館 の内覧会に行ってきました(画像は博物館に許可をいただき掲載しています)。

今回の企画展、土佐藩大名のお墓を軸に、その時代の人の営みを通して今の私たちの生き方や社会を映し出してくれる展示です。

面白いなと思ったのが、

健康を願う手紙(予防)から、日々の健康チェック(健康管理)、病の罹患(発病)、遺言を残して逝去(死)、葬儀と墓所の造営(弔い)、さらに法要から神格化まで繋がっていく流れ。

様々な展示品から、人の「生老病死」が浮かび上がってくる構成です。

現代に繋がる歴史や思想史、今も変わらぬ誰かを悼み偲ぶ心…江戸時代の人々をとても身近に感じました。

藤並神社御神幸絵巻 Scroll of Fujinami shrine festival
人が神格化された神社はいくつもありますが、こちらには
高知の藩祖が祀られていました

それと、藩主侍医の記録(カルテ的なもの)は、高知医大の先生がどのような病気で経過はどうだったかなどを分析されているそうで、そちらも興味津々です。

メインの展示はもちろん、関連行事も充実していますので、ご興味のある方はぜひこの機械に高知城歴史博物館へ!

※弊所の吉田仏師は、11/3(日・祝)に仏像制作の実演・講演をいたします
 詳細はまた改めてお知らせします