造佛所の日誌を書くと、その日の女将の仕事は終わりです。今日は遅くなりました。
こちらは宝物のDallaitiのペン。
お世話になっている「山のくじら舎」 萩野 和徳 社長からの贈り物です。
秋のある日、打ち合わせも終わり帰路に着いた直後のこと。
駆け足で追いかけていらした萩野社長。
「使ってください」
息を切らしながら手渡してくださったのが青のボールペンでした。
神は細部に宿るー
仕事の信条としてきたつもりでしたが、その日のご契約時に私があわてて差し出したペンは98円の使い捨て。
「あっ…!」
神は細部に宿るとは、こういうところにも言えるんだと。
神仏像制作は、施主様と心を合わせていくプロセスもお像を形作る大事な要素。
施主様のお気持ちを思えば、もっと配慮できたはず…
萩野社長は多くは語られませんが、このペンを通して確と教えてくださいました。
以来、ご契約時にはこのペンを依頼者様にお使いいただいています。
そして赤いペン。
「沙織女将のイメージだったので」
と昨年のクリスマスにサプライズ!
日々の日誌、法量の記録など、女将閻魔帳専用ペンとして愛用しています。
このペンを見るたび触れるたび、萩野社長に応援されている気がして背筋がしゃんとするのでした。
山のくじら舎
https://yamanokujira.jp/