昨年、仏師運慶没後800年という節目に、その偉大な遺徳を偲んで茶会を開きました。今年も、ささやかながら感謝を込めて準備を整えました。
主菓子は練り切りをこしらえました。本当は別なモチーフを計画していたのですが、うまくいかなくてやり直し。そのうち求肥が固くなり不恰好になってしまいました。味は美味しかったのが幸いでした。
他にも、求肥で八葉らしき形を作ったり、巳年の守本尊である文殊菩薩をイメージした経巻を作ったりして、仏像をイメージした小さなお菓子がどんどん生まれました。
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運慶の命日の前後は、こうしてお菓子のモチーフを考えたり茶会の準備をしながら、運慶のこと、運慶の家族のこと、慶派の仏像のこと、激動の時代背景のこと…。今の自分たちが置かれている時代と照らし合わせながら語り合います。
そして、造像功徳経の写経をしながら仏像の無辺の功徳を反芻し、一年の決意をまた新たにするのでした。
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