現代造佛所私記 No.565「インターナショナルギフト・ショー(後編)」

仏像原型については、誕生仏以外ののお像についても、吉田仏師が資料やこれまでの知見をもとに彫像し、電気鋳造に適した工夫をさらに施した。

大きくはなくとも、じっくり眺めたくなるような、見応えのあるお像が生まれた。

そうして完成した原型を、YAMAKIN様の技術者の皆様へ送り出した。

Facebookでギフト・ショーのご報告をしたところ、パンフレットの表紙となった阿弥陀如来について、仏像研究の第一人者でいらっしゃる山本勉先生から、

「的確な造形だと思いました」

とコメントをいただいた。

仏像を信仰される方や、仏像愛好家の方はもちろん、一軀一軀を細やかに見ておられる研究者の方にも、受け入れていただけるものとなったのだろうか。

そう思うと、少しほっとした。

工房としても初めての取り組みである。それを、YAMAKIN様がリードしてくださり、吉田仏師が造像に集中できる環境を整えていただいた。

心をすり減らすことなく、造像に専念できること。それは、ものをつくる人にとって、何よりありがたいことである。

「多くの方が仏像に関心を持っていただけるように」

YAMAKINのご担当者様の一言だ。

私たちが提供できるお像は、オーダーメイドで、価格帯もそれに応じたものとなる。

しかし、電気鋳造や3Dモデルの技術と掛け合わせることで、これまでとは違うかたちで、より多くの方に仏像をお届けできるのではないか。

新しい可能性に、心が明るくなった長雨の午後だった。

◆電気鋳造による「純金製仏像」プロジェクトは、9月17日(木)〜18日(金)大阪インターナショナルギフト・ショーにも出展。会場では、吉田仏師の原型も展示される予定。

◆YAMAKIN株式会社のニュースサイトより<第68回大阪インターナショナル・ギフト・ショー2026」に出展します>