夏休みをのんびり、そして楽しく過ごしている10歳の娘。
ゲームやアニメ、読書を楽しむ一方で、昨年の接着剤の自由研究を受けて、今年は鹿角の膠を手作りした。
煮出す時間を変えた4種類の膠が出来上がり、現在、接着力を比較するための準備を進めている。
そんな娘に、夏休み直前、思いがけない電話があった。
8月末、2025年にノーベル化学賞を受賞された京都大学特別教授・北川進氏を高知市にお招きして、特別科学イベントが開催されることになった。
その中で、娘にも自身の研究を発表してほしい、という依頼だった。
しかも、北川進教授から、直接ご講評もいただけるという。
電話を受けた夫は、電話口で思わず頭を下げながら、「よろしくお願いします」と答えた。
娘は、「緊張するのは嫌だなぁ」と言いつつ、「頑張ってみる!」と、握り拳を作った。
昨年、ふと思いついた冒険への一歩が、いや、そもそも実験のきっかけとなった、お気に入りのオカリナの悲しき破損が、こんな出会いにつながるとは、誰が想像しただろうか。
当日まで、あと10日ほど。
昨年の発表原稿を読み返しながら、娘は新たな実験の準備と宿題のラストスパートに入っている。
その合間には、大好きなアニメを観たり、海へ行ったり、本を読んだり。いつもの夏休みも、ダラダラとちゃんと満喫しながら。
昨年の発表会でお会いした、ほかの2名の発表者も参加されるようだ。二人とも素晴らしい研究だった。娘より少しお兄さんの彼らは、この1年で随分大きくなったことだろう。
小さな疑問から始まったものが、少しずつ形を変えながら、思いもよらないところへ、出会へと娘を連れていってくれる。
朝晩少し涼しくなった8月末。
夏休みの続きを楽しみながら、娘の小さな冒険を、そばで見守りたいと思う。
イベントの公式サイトはこちら。28日の申し込みは締め切られていますが、29日は募集中とのこと。ご都合つく方はぜひ!

