「●●テレビさんが、プレスリリースで送ったデータを持って、バッチリ取材をしてくれて、とても嬉しかったです。これからも続けていきたいと思います
SNSのDMに、そんな嬉しいメッセージが届いた。
三月に開催した「はじめての広報PR講座」を受講してくださった、ある団体の役員の方からだった。
その方は以前から、試行錯誤しながら地道に広報へ取り組まれていた。けれど、講座を受けるまでは「プレスリリースは専門の人しか出してはいけない」と助言を受けていたそうで、報道各社への情報提供は限られた範囲に留めておられたようだ。
講座でその話を聞き、私は答えた。
「いえ、出せますよ」
実際、他地域の同業団体様からPR支援をご依頼いただいた際、プレスリリースを配信したことがある。
するとメディアの方から、「この業界からプレスリリースをいただいたのは初めてです」そんな言葉をいただいた。それ自体が新規性となり、取材につながっていた。
それを聞いて、「知らなかった。」「できないと思っていた。」「本当に取材につながるんですね。」と、受講生の皆さまから次々と起こった反応は、私にとっては新鮮だった。
プレスリリースの門は開かれているのに、それが知られていないことに驚いた。
なぜ「出してはいけない」と言われていたのかは分からない。過去に何かあったのかもしれないし、誤解が積み重なっていたのかもしれない。
プレスリリースは広報の専門家だけのものではない。個人でも、団体でも出せる。——ただし条件がある。
それは、社会へ知らせる意味のある公式情報であること。そして、自分の伝えたいことだけではなく、客観的な視点で、誠実に整えられていること。
その方は講座後、学んだ内容をもとに二度プレスリリースを配信された。そして実際にテレビ取材へつながった。しかも、伝えたかったことへしっかり焦点の合ったニュースになっていた。
私は時々、「プレスリリースはラブレターです」と話す。
独りよがりな視点で、感情を書き連ねては、お相手の心を掴むことはできない。社会を良くしていきたい、そんな想いを社会的背景とともに構成し、情熱と共に丁寧に編み込み、結果はお相手に委ねる一枚だ。
あの講座をきっかけに、また一人、プレスリリースを書く人が増えた。そのことが、今日は本当に嬉しかった。
知らせてくださったことにも、心から感謝を。
また、切磋琢磨していきましょう。
2026年3月開催の「はじめての広報PR講座」の様子。プレスリリースの具体的な実践方法についてもお話しした。続編として、プレスリリース作成講座を計画中。本コラムでもお知らせ予定します。


