先月、夫が拾ってきた大きな幼虫。おそらく、カブトムシと思われるが、腐葉土を急いで買ってきて同居している。
しかし、時々腐葉土の外に出ていることがあり、やはり専用の土でないと美味しくないのかもしれない、とホームセンターを物色した。
豊富な虫籠と専用の土を見ていると、彼?彼女?のために私たちだって、これくらいは肌を脱ごうではないか、と思えてきた。袖擦り合うも他生の縁だ。
夫に電話で相談する。やっぱり、ちゃんとしてあげたいよね、じゃあ買ってみようか。
帰宅すると、夫は土の説明書きを丹念に読んでいた。そして、
「Yちゃんが帰って来たらお引越ししよう」と言って、新聞紙をひろげたり、土をスタンバイしたり準備に余念が無い。
夫が少年の頃、つがいのカブトムシを飼って、幼虫が生まれ成虫になるのをみまもっていたことがあると話してくれた。でも、怪我をさせてしまい、かわいそうなことをした、幼心にそんな気持ちが芽生えたことをはっきりおぼえている、と。
夫の前に突然現れたあの幼虫は、私たち家族にそんな話を引き出してくれた。
野良の大きな幼虫は、いまや、カブトムシ・クワガタ専用の土の中に居を構え、天井は黒の網目のプラスチックの虫籠に守られている。
引越し先の住み心地やいかに。土が口に合うとよいな。


