カテゴリー: 香りの記憶
現代造佛所私記 No.428「清浄なる歓喜団」
「これ持っていって」 あるお寺に訪問し、用事も終わってくつろいだ別れ際。ご住職から、夫がビニル袋を受け取った。 「えっ、こんなに、いいんですか」 恐縮する夫の手元の袋には、ゴロゴロとした茶色いものが十個ほど見える。子ども...
現代造佛所私記 No.353「最後の味噌」
内田明夫さんとみち子さんご夫妻には、吉田仏師と婚約中の頃からお世話になった。独立後初めての個展には、推薦文を寄せてくださった。その言葉は、今も変わらず私たちを支えている。 結婚前、吉田が着物を贈ってくれた。みち子さんが定...
現代造佛所私記 No.348「お母さんは猫」
最近、工房の猫「皓月」を、お母さんと呼んでいる。 もちろん冗談である。 朝食の席で、私の箸の上げ下げをじっと見張り、隙を見ては両手で押さえ込み、がぶりと主張するあたり、なかなかの貫禄だ。 いっぽう夫の膝には、するりと乗っ...










