さる10月26日、愛媛県四国中央市のホテルグランフォーレにて、四国別格二十霊場先達研修会が開催(霊場のHPへ)されました。
第2番札所である童学寺さまのご本尊、薬師如来の台座・光背に携わらせていただいたご縁でお声かけいただき、「仏像ができるまで」というタイトルで基調講演に夫婦で登壇してきました。
【→ 童学寺様の火災で焼けた台座・光背の製作(童学寺再建プロジェクト)はこちら】
260名ほどの霊場寺院様、先達様のご参加がありました。大勢の前でお話しするのに慣れない私たちですが、皆様の温かな雰囲気に助けられ、楽しくお話ししているうちに、時間が足りなくなるほどでした。(写真提供 Ktプロデュース様)
【アンケートより抜粋】
・少し天然気味のご主人を、さりげなくフォローされる奥様。素敵なコンビ。
・仏師にお会いする機会もお話を聴く機会もないので、貴重な時間でした。
・もっとお話が聴きたかった。
・吉田さんが本当に仏様が好きなんだと思いました。
・安成先生は黙々と製作、沙織先生は傍で支えてPR、とても良いコンビだと好感をもった。
・お話をするのが苦手な仏師さんが一生懸命話をしてくださる姿に、仏様のご縁を感じます。
講演内容には、吉田仏師と工房の紹介と、仏像ができるまでの流れをお話しをする中、PRの話も盛り込みました。
というのも、巡礼者とお寺を結ぶ先達の皆様は、霊場そして仏教の最高のPRパーソンだとお見受けしていたからです。
どうしてもPRについてお伝えしたくて、なぜPRを始めたか、PRで何が起こったかもお話ししました。「仏像とPRに何の関係が?」と訝しく思われる人もいらっしゃるだろうなと思っていたのですが、蓋を開けてみると
・お寺さんにも絶対PRが必要だと思った。
・PRについても、もっとお聞きしたかった。
・限界集落の課題解決に”PR”が一役買っている。弘法大師さまが霊場を開かれ人々がお参りに行く基盤を作られたことと通じるような気がした。
・先達として活動するにあたって色々悩む事もあり、PRのことをくわしくお聞きしたいと思いました。
といった前向きなお声をアンケートで頂戴しました。
講演終了後も、展示していた作品を前に、吉田仏師に次々ご質問が。
寺院様、先達様の仏像への関心の高さをダイレクトに感じ、工房としても大変嬉しく思いました。
ぜひ、一緒に四国のお寺・霊場を盛り上げていきましょう!
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
アンケートもたくさんご回答いただき、ありがとうございました。ご質問については、別途おまとめしたいと思います。
この基調講演の様子を、仏教タイムス 様にご取材いただきました。ありがとうございました。
▶︎11/21付 仏教タイムス 「引きこもり少年、仏師に 四国別格霊場会が研修会」