剥落止めと傷の手当て

古い仏像の修復をしている。 護摩焚きの影響なのか、繰り返されてきた木自身の収縮と膨張のせいなのか、塗料の成分の劣化か、お像の肌はあちこちがめくれ上がり、触れるとポロポロ剥がれ落ちそうである。 「剥落止め」とは、仏像を修復...

ひと針と一刀

「うちに20歳の猫がいるんだけど、もし亡くなったらその子をモデルにお像を作ってね」 昨年12月の個展で「霊獣シリーズ」をご覧になったH様が、笑いながらおっしゃっていた2ヶ月後…。 高齢ながら元気だった猫の「ももちゃん」の...

弘法大師お誕生会に寄せて

6月15日は弘法大師様のお誕生日。地元の真言宗のお寺も、お遍路さんに特別なお接待をしたりとお祝いムードだった。 四国でのお大師様への信仰は、根強くそして熱い。高知に住んでみないと分からなかった肌感覚だ。 弘法大師坐像 (...

ボロ市で購入した大鋸

2014年の世田谷「ボロ市」で購入した大鋸で製材している。 使うのは今回初めてだが、鋸鍛治の滝次郎さんに焼き入れと目立てをやってもらって、すこぶる調子が良い。 柄は自分で挿げ替えた。 鋼材は和鋼(砂鉄を鍛造したもの)だそ...

不動三尊の修理

不動三尊。制作年代はまだはっきりしないが、室町から江戸ぐらいだろうか。 ​​​ こちらのお像を当工房で修理させていただく事になり、先日所在地の小田原から引き取りに行ってきた。 所有者の方の了承を得たので、作業の様子を少し...

個展「手の中の仏たち」を終えて

吉田安成の初個展「手の中の仏たち」が先日終わった。 会場となった柳橋のルーサイトギャラリーは十年ぐらいのお付き合いだが、行ってなにを買うでもなく台所でお茶を飲みながら(当時はまだカフェは無かった)米山さんや常連さんたちと...