吉田家の正月支度 2022

吉田安成仏師 北村健三氏 撮影

2022年の大晦日です。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

私たちは今年も最後まで製作・修理を進めながら、なんとか新年を迎える準備も整えることができてホッとしているところです(年越しそばを食べたあと、吉田仏師は新たに製作するお像の下絵を描いております)。

12月28日は、恒例のまきでら長谷寺様での餅つきに家族で参加してきました。おかげさまで美味しいお餅がつきあがりました。皆様ありがとうございました。子どもたちも年々お手伝いできる範囲が広がって、頼もしく感じる場面が多々ありました。

2022年は、事業所を設立して最も苦しい年だったかもしれません。悲しい別れもありました。しかし振り返ってみますと、新たなご縁に恵まれ、またこれまでお世話になってきた方々とご縁を温められた一年だったとありがたく思います。

以前お納めした先様からいただいた温かいメッセージの中から、事業所としての役割を教えていただくことがあり、サービスとして実装する運びになりました。これも、私たちにとって大きな転換点になったと思います。 >> 詳しくは造佛所ヒストリーをご覧ください。

独立後最初の大きなプロジェクトだった不動三尊(高知県・定福寺蔵)の修理完成や、数年がかりで製作した鯨神(山のくじら舎・萩野和徳氏蔵)の完成は感慨深いものがありました。まきでら長谷寺の仁王像修理プロジェクトでは、研究者の先生方をお招きして科学調査を無事実施することもできました(結果はお楽しみに!)。

その他、進行中のプロジェクトにおきまして、多くのご支援・ご指導を賜りました。本当にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いいたします!

この一年も無事に過ごせましたこと、心より感謝申し上げます。
来たる新年が皆様にとって豊かなものとなりますようお祈り申し上げます。

仏師の彫房四宝を床の間に飾りました。去りゆく一年に感謝、来たる一年良い仕事をさせていただけますように。