七夕月間

もうすぐ旧暦の七夕ですね。我が家は新暦の七夕から旧暦の七夕までの約ひと月、七夕飾りを楽しみながら過ごしています。

今年はまきでら長谷寺様が立派な七夕用の笹を分けてくださったので、たくさん飾りを用意しました。ところが、ヤンチャ盛りの子猫たちが枝はおるわ、飾りをちぎるわの大騒ぎ。七夕の朝に墨を摩るための「芋の露」を集めに畑へ出たときも、子猫たちがじゃれてきて葉っぱから露がたくさんこぼれてしまいました。

そんなこんなで我が家の七夕月間は、子猫ギャングとの攻防からせわしなく始まりました。

それぞれ願いを込めてつづった短冊は、雨に湿り、風にふかれ、強い日差しでまた乾き…過酷な環境下で色とりどりに舞っております。風雨や猫の仕業で外れることもあって、何度結び直したことでしょう。

眺めていると「心のうちに芽生えた願いというものは、この短冊のようだな」と思われてきます。願うはずがない、無理だろう、分不相応だ…感情の波に揉まれて揺れ動く願い。でも、何度も心に結び直しているうちに、不思議とその願いを見る心の眼が静かで温かいものに変わっていくのを感じます。

上の画像をSNSに投稿したところ、「芋の露」をお母様のお里で集めた、兄弟で畑に取りに行った、などなど思い出を伺う機会があり心和みました。

今年の七夕が、皆様にとって良き思い出となりますように。
そして、皆様の願いごとが叶いますように。