夏越しの祓えに寄せて

2022年のちょうど半分が終わり、下半期を迎えます。

本日6月30日の朝、裾を朝露に濡らしながら自宅前のカヤを刈り集めました。早い梅雨明けで日中は気温がどんどん上がります。お日様がまだ顔を出さないうちにと畑に出て、改めて見る瑞々しく鋭いカヤの立ち姿。なんとしなやかに力強いことでしょう。

さっと水で洗ってお昼の用意の合間にさっと綯(な)いました。今年は「蘇民将来子孫也」のお札をつけた茅の輪です。鮮やかな碧色と爽やかな香りに心がスッとしてきます。

蘇民将来のように腰につければ良いのですが、作業中に振り落としてしまいそうなので、自宅と作業場の玄関先に飾りました。

ひぐらしのなく夕方、そばの小川で形代流しをして、皆の無病息災を願いました。神仏像の造顕というお役目をこれからもしっかり果たせますように。下半期に向け、心新たに精進してまいります。

川を汚さない溶ける紙を使っています。

酷暑となりそうな今夏、皆様どうか心身健やかでいらっしゃいますよう、高知の山間よりご挨拶申し上げます。

鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)に祈りつつ