仁王像の解体前調査が行われました

まきでら長谷寺山門からの運び出し・燻蒸から約一ヶ月たち、彼岸花が咲き始めた羽尾工房です。

9月14・15日に、中近世の仏像彫刻を研究されている長谷洋一先生(関西大)、保存科学がご専門の松島朝秀先生(高知大)、香南市文化財課の皆様、同市文化財保護審議会委員の濱田様、 りとるラボ様(高知県・いの町)を工房にお招きして、仁王像(まきでら長谷寺蔵)の解体前の実見および法量測定、3Dスキャンを行いました。

仁王像とじっくり対峙される長谷教授

異なる分野の専門家が集結して様々な角度から御像に光を当てると、いろんなことがわかってきます。その様子に、 玄徹和尚(現・五台山吸江寺住職)も興奮を隠せない様子でした。

りとるラボ様は、昨年高知城歴史博物館のイベントでお会いして以来のご縁です。二度と見ることができない、修理前のお姿を3Dデータ化していただきました。

謎の多い仁王像ですが、これからいろんなことを教えてくださるでしょう。
引き続き、チームで修理・調査を進めてまいります。

取材に来てくださった新聞各社の皆様、ありがとうございました。
高知新聞(2020年9月16日朝刊)
読売新聞(近日掲載予定)