実演・解説会のお知らせ@高知城歴史博物館

2019年11月3日(日・祝)に、高知城歴史博物館にて、関連行事の一環で仏像制作の実演・解説会をさせていただくことになりました。

高知城周辺にお越しのかたは、ぜひお立ち寄りください^^

今回の企画展のチラシ

チラシの全容をご覧いただけます(クリック)

仏像はどのような材木から、どのように彫り出されていくのか。甲浦で工房を構える仏師吉田安成氏による実演と解説会です。仏像を見る眼が、確実に養われます。同氏による仏像も展示。

高知城歴史博物館webサイトより https://www.kochi-johaku.jp/program/4285/

◉ 日時 11月3日(日・祝)
1) 10:30〜11:30
2) 12:30〜13:30
◉ 場所 高知城歴史博物 北ステージ
◉ 料金・その他 参加費無料/自由見学

こちらで展示の様子をご紹介しています(内覧会レポート:お墓は語る)

展示品としては、位牌や古文書、掛け軸、巻子などが主ですが、仏像も期間限定で博物館にお見えになります(阿弥陀如来立像 竹林寺蔵)。

阿弥陀如来様が来館中のタイミングでの実演・解説会ですので、よりお像の背景が観じられるようになる、そんな時間になれば……とただいま鋭意準備中です。

解説会のテキスト
解説資料。11/3(日・祝)は、荒彫りするところをご覧いただき、この資料をもとに解説していきます。

内容は、「仏師の技術」というテーマに沿って、荒彫りの実演の他、解説会として仏像制作の背景や歴史、工程、材料、道具などについてお話させていただきます。

例えば、工程についてでしたら次のような内容だったり、

僧形文殊菩薩坐像の下絵
実寸大の下絵。これが製材や彫刻のベースとなります。
仏像となる木(御衣木;みそぎ)の製材1
乾燥させた原木をノコギリで製材していきます。画像は、木目をみて、仏像に適した部分を切り出す目印をつけているところ。

道具であれば、こうしたノコギリなんか実物をお見せできればと思っております。

仏像となる木(御衣木;みそぎ)の製材2
様々な種類のノコギリの中から、その時々の作業に適した物を選び、製材にあたります。

時間が足りるか心配なのですが、解説資料もお持ち帰りいただけるよう何部かご用意できるようなので、実演中心の進行になるかなとイメージしています。

同日14時〜は、菩提寺音楽会⑥ (真言宗智山派・竹林寺)も館内催されますので、併せてぜひお楽しみください!