新年明けましておめでとうございます。
皆様にとって素晴らしい年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
年末年始、吉田仏師は彫刻刀をふるうかたわら近現代仏師の著書を、女将は高知の地誌「南路志」や、地元の郷土史家・原田英佑さんのコラムを読んで過ごしておりました。
松久朋琳著「京仏師六十年」を読みました。
お若いころは相当苦労しながらも戦後の高度成長期の造仏界をリードし、昭和仏の世界観を完成された。
しかし明治後半から昭和の初めの仏師さんは本当に大変だったみたい。
でも今も状況としてはけっこう過酷なんだよなぁ。 pic.twitter.com/tE7Z8bQgvW— 仏師 吉田 安成 (@yoshidazoubutsu) 2019年1月3日
「人・町に歴史あり」
元旦から地元の神社仏閣をお参りしておりますと、神社に鐘楼があったり、寺院の山門前に「○○神社」と石碑が建っていたり…ということに改めて気付かされます。
それで神社仏閣の由緒を知りたくなり「南路志」を紐解いたのですが、記録によると今から想像もつかないほどたくさんのお像や御神体が祀られていたようです。
日本の他の地域と同じように、そのうち多くは失われていますが、ひょっとしてひょっとすると、まだ発見されていないものもあるかもしれません。
神仏習合から神仏分離令の流れも、もっと知りたいと思いました。
東京から移転して3年目を迎える2019年は、神仏像制作・修理を通して社会に貢献できますよう造仏に励むことはもちろんのこと、様々な角度から歴史を学んでいきたいと思っています。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
平成31年己亥
仏師 吉田安成
よしだ造佛所一同