光背(法隆寺献納宝物をモチーフに)

これからが夏本番、という7月のある日。
ふと思い立ち、SNSで過去の個展作品を(ほんの一部だけですが)お披露目しました。

配信した当日に完売し、すでにご注文者様の元へ旅立っておりますが、嬉しいお言葉を頂戴しましたので作品と合わせて紹介させていただきます。

本作は、法隆寺献納宝物館(東京都・上野)に収蔵されている光背群(銅造鍍金)を木彫で再現したもの。

自立するよう、特注のアクリルケースにお入れしました。

吉田安成さん(@yoshida.zoubutsu)がシェアした投稿


左:高さ9.5cm/¥60,000 右:高さ11.0cm/¥72,000(いずれも税込価格/桜材/2016)

日本の古代美術の双璧といえば、法隆寺献納宝物と正倉院宝物。
献納宝物は、正倉院よりもさらに古い飛鳥〜白鳳時代(7〜8世紀)の作品であるということが大きな特徴です。

オリジナルは1400年前の光背ですが、どのタイプも普遍的な意匠で、仏像を荘厳する”オプション”でありながらそれ自体に曼荼羅的な雰囲気があります。
見ていると気息・心が整うように思うのは、そのためかもしれません。

本作では素材に桜材を用いました。
桜は、木の中でも硬めで細かな細工に向いている材です。

木の柔らかさとシャープさが相まって、オリジナルとは異なる印象を持つようになりました。

 

お客様からのメッセージ

※M様、I様、掲載をご快諾いただきありがとうございます

M様(奈良県在住)

お像をお祀りするスペースを確保しておりますので、細かい彫りが美しい光背を飾らせていただきたいと思いました。お写真で拝見した以上に素晴らしく、思い切って急いで名乗りを上げて良かったと心から思っております。とても美しく包装されていて、ワクワクしながら一枚一枚、紙を外して行きました。ご丁寧に有難うございました。お心づくしの品とラッピング本当に有難うございました。とても幸せでございます。


I様(愛知県在住)

先ほど無事受け取りました!すごーく丁寧に梱包してくださって有難うございます。梅結び(の水引)、私も好きで意味も調べたことがあるので、お気持ちがすごくうれしかったです。そして実物だぁー!すごく素敵。感激です。さっそく仏教系のお札の棚に飾らせて?いや、鎮座させていただきました。すてきだぁ。嬉しい。ありがとうございます。


 

作品だけではなく、梱包までお褒めくださりありがとうございます!

今回は、お誕生日の近かった方と、日頃SNSで応援してくださっていた方からのご注文でしたので、魔除けの意味もある「梅結び」の水引にお祝いと感謝の気持ち乗せてお送りいたしました(水引は女将の手製でございます)。

お入れしていた箱も、この作品にぴったり合うものを厚紙から作ってみました。
お包みしている正絹の布は、茶道の先生からお譲りいただいた反物です^^

お二方ともご自宅に祭壇的なスペースを設けていらっしゃったのですが、そのような大切なコーナーに弊所の作品を加えてくださいましたこと、私たちにとって望外の喜びです。ありがとうございました。

お客様の末長いお幸せを心からお祈り申し上げます

(文・吉田沙織)