まだまだ火鉢恋しい3月上旬。
仕事の合間を縫って味噌を仕込みました。
和食が多い弊所。
味噌は、汁物を筆頭に炒め物・味噌漬け・ラーメン・カレーの隠し味…等、毎食どこかしら登場するレギュラーメンバーです。
安い・安心・美味しい、ということで2年前から手作りしているのですが、だんだんと量が増え、今年の仕上がり量は12キロ。
手作りの良さを実感するのは、何と言っても「味噌汁」です。
特に朝に飲むお味噌汁の美味しいことと言ったら!
2歳の看板娘も、離乳食が始まって以来の大好物です

2018年の味噌作り
さて、味噌作り。
まずは大豆を浸水。
20時間経つと、ふっくら。
芯まで柔らかくなったのを確認したら、コトコト煮始めます。
約4時間煮たら、指先で軽く押すだけで潰れるくらいに。
ちなみに、この煮汁は捨てず味噌汁のベースにします。味が丸くなって美味しい。
ここで秘密兵器の登場です。
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豆ミンサー!
一昨年は足やハンマーで地道に潰しましたが、今年は量も3倍。
夫婦交代で豆を潰していきました。
すっかり潰れたら、今度は塩と麹と混ぜて行きます。
ここは女将の独擅場。
満遍なく大豆と塩きり麹を混ぜて行きます(来年はたらいが欲しい)。
混ざったら、せっせと味噌ボール作り。
今度は吉田仏師の登場。
味噌を熟成させる容器に向かって直球を投げて行きます。
ペチン、ペチン、グイグイ
味噌ボールの中の空気を抜きながら、容器に入れて行きます。
すべて入れ終わったら、平らにならし和紙を隙間なく敷きつめ蓋を。
重石を乗せて埃除けのカバーをしたら仕込みは終了!
これから10ヶ月、達磨大師のごとく土蔵で鎮座するお味噌様。

1ヶ月ほどたったある日。
蔵を覗いたところ、すでに味噌らしい香りが。熟成は順調に進んでいる様子です
台所仕事も仏様へのご供養
毎度の食事はいたって素朴なものばかりですが、仏師の血肉となり力となるもの。
新作・修理関わらず、仏師の体を通してお像のお姿に少なからず影響するでしょう。
日々の一食一食が、ひいては仏様へのご供養にもなると思うと、ちょっと苦手な台所仕事も尊いなぁと思うのでした。
どうか今年も美味しいお味噌になりますように